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[前編]180sxのセルフ塗装に挑戦した@埼玉SELFITにて

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180sx
以前から筆者が所有している180sx(StreetChic号)は塗装がやれてきたので塗り直しをしたいと思っていた。庶民にとって車の塗装といえばお財布に厳しい作業。季節と同じで寂しいお財布にはつらいところ。

埼玉の川口元郷にあるSELFITは、自分で塗装ができて、且つお店の人が要所要所でサポートしてくれる作業にもお財布にもとても優しいお店だ。詳しくはSELFITのお店紹介のページを見ていただければと思うが、「DIYしたい」「低予算ですましたい」といったニーズにはぴったりのサービス。

塗装は大まかに分けると、下地作りと塗装に分かれるが今回下地に関しては済ませた上でお店に持ち込んだ。下地の内容に関してはボンネット、前のフェンダー2枚、バンパーの塗装をペーパー(#600、#800)で剥いで均一化したところまで。

バンパーは大きなエアインテークがあった為、この穴を塞ぐべくFRPと数種類のパテでスムージングに挑戦してみた(写真のピンク色がパテ補修した箇所)。素人作業であったが事前にお店に持ち込んでチェックしてもらい、アドバイスをもらう事で何とか見れる状態になった。

クラック
FRPのエアロで一番問題だったのは「クラック」。これは塗装を剥ぐ事で解消するケースとFRP自体が割れてしまっているケースがあり、しかもそれが無数にある…。FRP樹脂を流し込む事で解消できるかと思うがその作業は手間が掛かりすぎて難しい。その為、今回はポリエステルパテで埋める事にした。

下地作業もお店に行けばパテもFRPもあるので楽なのだが、勉強の為に自宅駐車場で作業を行った。しかし、バンパーのパテ盛りで元々あったプレスラインを削ってしまい、そこの修正はお店の方に手伝っていただいた。プレスラインはペーパーで形を作っていくのだが正直なところ素人には難しいように思う。またボンネットでペーパーを当てすぎて凹凸ができてしまった箇所もパテ盛りをお願いした。

はじめての塗装は朝イチで行くように

脱着
初日は午前10時にお店に持ち込んだ。まずは車両からバンパーとフェンダーを外すところから。この作業は何度も行っているのと、社外エアロの為スムーズに進んだ。慣れてない人だと脱着作業は時間がかかるので注意が必要だ。自宅で外す練習も無駄にならないフェーズとも思う。(写真に映っている工具は使い慣れた自前の物を使っているが、基本的にはお店が貸してくれる)

エアロ
エアロが外し終わる頃、SELFITの社長が研ぎ残しなど修正が必要なところを水性ペンでマークしてくれるので、用意していただいたペーパーで研磨する。気長な作業と水研ぎな為、寒さもなかなかであるが塗装前の期待で時間も忘れて作業を進めた。この間、社長が「塗料の調色」を行ってくれる。最近の車だと塗料のデータがあるが古い車だとデータがないので正確な色を出す為に行う。車両によっては「色あせ」とそうでない箇所の色の違いを無くすため必要な作業と言える。

工場ではラジオが流れ、無心で研磨を進めるうちにお昼の時間がきたので近くの定食屋で昼食を済ませた。近辺は工業地帯であるがのんびりとした雰囲気である。

いよいよサフェーサーを入れる

研磨の終わったバンパーからサフェーサーを入れる。サフェーサーは表面の均一化と塗料との密着を高めるために必要である。また下地の良し悪しを見るために塗ったりもする。ペーパーによる研磨、パテ補正など出来栄えが目視できるので、楽しみであり少し怖い作業だ。サフェーサーは塗りやすいので素人でも器用な人であれば初回からそれなりにできると思う。

サフェーサー

スプレーガンの扱いは少しコツが必要だが、それもお店の人がアシストしてくれる。筆者も素人であるが自己満足の範囲で満足できたのはお店の人のサポートがあってのこそ。素人意見で恐縮なのだが、あえてコツを言えば塗布面とガンを走らせる速度に注意すればうまくいくように思う。ただ、バンパーなど凹凸があるので、どう塗ればよいかはお店の人に聞きながら塗る方が良いかと思う。

ボンネットはマスキングが大変

マスキングの様子
フェンダーにサフェーサーを入れている頃、なんと社長がボンネットのマスキングをしてくれた。セルフ塗装なのに大丈夫なの?と思うところだが時間があれば手伝ってくれる時もあるとか。お店は午後18時が閉店時間だが色々こだわっていたら、時間が押していたのでとてもありがたかった。

ボンネットは広範囲なのと、写真でもご覧いただける通りダクトがあるので塗るのが一番難しい。技量差や好みによると思うがなるべく塗装面が小さく平面なパーツからガンの扱いなどコツを掴み、最後にボンネットのような大物に挑むのがベストに思える。塗装後に気が付いたがボンネットのように広範囲だと、うまく塗る事に気を捕らわれて端の方やボンネットを閉めた際に見える裏側など塗り忘れてしまった。

「塗装に100点はない」、不意にそんな言葉が頭をよぎった。

気が付けば、外は真っ暗になり初日はあっという間に終わってしまった。「明日は朝9時に来ます!」「本当かよ!」という会話を社長と交わし家路に着いた。

この日の掛かった費用
ガレージ使用料、ペーパー、サフェーサーなど含む総額
17,120円(税込)
Written by: Maruyama
この記事のMedia crew
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