前回の記事でART ENGINEの坂本さんの人物像に触れてみたが、本日はエンジンスワップやドリフトについて、さらに掘り下げてみたい。
チューナーの味付け
作業場に気になるエンジンブロックが置かれていた。
「当時物の24U、RBのN1ブロック。強度が違うんで、本気でやる人は使うんですよ。800馬力くらい出るようには作ろうかなと」
チューナーの作業と言えば多岐に渡ると思うが、その一部を垣間見る事ができる。
「純正ブロックだとCとか番号が打ってある。そして純正クランクにも番号がある。これで適合表を見て、そこに何番のメタルを入れるっていうのが分かるんですけど、それはノーマルの組み付けなんです。で、これは社外なんで、自分で合わせるしかない。そこの味付けがチューナーの仕事」
定規のように見えるプラスチゲージを使って、クリアランスを計測し、どんなメタルを入れるのか決めるという。もちろん、その“味付け”は坂本さんのセンスだったりする。