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[前編] プライベーター界のアイコン、細ちん氏がストシクに降臨!!スピンオフマシンの2号機はフルgktech、シャコタン、切れ角70度のストリート仕様!!

細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア
これほどワクワクさせてくれる人物は少ないであろう。メディアやネット、国内外を問わず、彼の造ったマシンとファンキーなキャラクターは、多くの人の目にとまっている事と思う。

今回は、あの惡帝(180sx)からニューマシンを造った経緯と、スピンオフした2号機について話を伺った。

伝道者

撮影日、深夜に金沢の宿を後にし、待ち合わせ場所の某海岸沿いの駐車スペースに向かった。到着時、あたりは街頭もない真っ暗闇で、夜が明けるまで先にインタビューさせてもらう事にした。
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

さざなみの音を聞きながら、話をはじめると、驚いた事に彼から受けた印象は、ストリート思考ながら“プロフェッショナル”。あるいは“伝道者”。

素人工房細谷商店、細ちん。彼が放つ、アバウトな言葉の中には、目的や真実が見え隠れする。

惡帝からのプロセス

惡帝と細ちん氏のマシンメイクについては、後日の記事でまとめよう。まずは最近お気に入りの2号機について聞いてみた。事前の調査で、どうやら惡帝はエンジンを降ろしていると聞いた。
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア
「そうですね、セッティング中にブローしてしまって。ロッカーアーム飛んでしまって、バルブ突いて、ピストンが傷ついてっていう話ですね。ついでやしと思って、フルオーバーホールして、別の所もちょこちょこっと触っていこうかなっと思って。そしたらシルビアが楽しすぎて、まっったく進まないという(笑)」

コンセプト

2号機はどのようなコンセプトなのだろうか?単純にS13シルビアという、ベースの違いは見受けられるが。
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

「ストリートというとおかしいですけど、普通に走って楽しいクルマ。惡帝よりも車高的には4センチ高いんで。一応どこでも行けるかなとは思うんですけど。このクルマに関しては、できるだけワンオフの物をつけんように、誰にでも出来るようにしとるんす。このパーツと、このパーツの組み合わせっていうのでやっとるんで、ワンオフパーツというのはマフラーくらいで。何もしてないですね。ちょっと頑張れば、誰にでも出来るクルマっす」

とはいえ、フルスモだったり、ヘッドライトに色を塗っているので、実際はサーキットしか走れない状態である。しかし、コンセプト的にはストリート仕様。
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア
飛躍したカーメイクから、彼の言葉通り、誰でも手を伸ばせば手に入るクルマを造った。それは、単に自身が走りを楽しみたいだけなのか、あるいはストリート思考なフォロワーへのメッセージなのか。

もちろん、“ただストリートでも走れるクルマを造りました”という訳ではなく「シャコタンで、最大切れ角が70度を超えるのにフェンダーは巻かない」といった彼らしいスパイスも、きっちりと織り込んでくる。
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

見つめるシーン

「ガチ大会っていうのは、まったく興味なくて。やっぱりミネケル(ドリドレ走の主催者)とかが主催しとる、カスタム系のドリフトイベントっていうのをやっぱり意識してますね。その中で目立ちたいというのがあるんで。ドリフトが出来るカスタムカーっすね。ドリフトだけに重点を置いとる訳じゃないんで。180sxの方に関しては特になんすけど、まぁ、8割魅せる方で、2割走るみたいな。あれ(s13)に関しては五分五分くらい」

「やっぱ見とって、走りが気持ち悪って言われるのが快感す(笑)だから無駄に切れ角増やしたいし、この車高で大丈夫なのって言われたいし」
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

彼の見てるステージはあくまでもストリート。

それは、StreetChic立ち上げ時からの“ストリートカルチャーを、メインストリームに持ち上げたい”というテーマを体現したような人物の1人だ。

スペック

「何も触ってない、色塗ってホイール履かせたくらい。これから、エンジン、タービンやろうと思っとるっす!」と話す、H5年式のS13シルビア細ちんSPLは、どういった内容なのだろうか?
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア
■エンジン
本体ノーマル、H/G、ポンカム、S14タービン、ニスモ燃ポン、ニスモ550ccインジェクターでGP SPORTSにて現車合わせ(314馬力)。

■吸排気
ワンオフおわら仕様サイレンサー付きマフラー76.3φ、デュアルフロントパイプ、TOMEIアウトレット、Z32エアフロ(インナーフェンダー叩き過ぎた為エアクリレス)

■駆動系
ニスモ カッパーミックス、カーツ2way LSD

■外装
オリジン旧タイプサイドステップ、純正エアロのフロントバンパー、ヴァンキッシュフロントリップ、オリジナル、バッシュバー(パイプバンパー)、spirit玲の前後フェンダー
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

■足回り
GP SPORTS super low車高調、バネはTディメンドのF:30k、R:26k、Wizard アゲメン(メンバーリジットプレート)。
gktech Rear Camber arms
gktech Rear Traction rods
gktech Rear Toe arms
gktech Rear Knuckles with all new kinematics
gktech Front Drop knuckles
gktech Super Lock Lower Control Arms
gktech Inner tie rod
gktech High misalignment tie rod ends(14mm)
gktech Rear lower control arms

■ホイール、タイヤ
F:TE37V、10.5J、-32。205/45/16(ダンロップZ3)
R:BBS RS カスタムリップ(4インチ)裏表逆組 10.5J、-72。205/50/16(ケンダカイザーKR20)
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

■室内、電子系
BRIDEジータ2、ブリックス。クスコ5点ロールバー、テクトムのマルチメーター

■その他
gktech S13/180sx Radiator Cooling Panel
gktech S13 Silvia Radiator Cooling Panel side panels
gktech High Performance Engine fan

gktech

最近、日本のストリートシーンでも静かに浸透し始めている、オーストラリアのチューニングパーツだが、実際に使用した感想を聞いてみた。
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア
「僕の知り合いが輸入しとって(日本正規代理店)、一応gktechのデモカーっぽくしてみようかって話てて、じゃあgktechのパーツを入れてみようかと思って。で、足回りはフルgktech入れて。ほんとは選手向けのパーツなんですけど、シャコタンでも全然使えるんで。国内の物より安いんですよね。物自体もけっこういいんで」

と、細ちん氏もお気に入りのパーツとの事。気になる方はホームページをチェックしてみよう。
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

素顔

「ボディにはステッカーを貼ってないです。それがこだわり。でも、昨日同じチームのクルマに、貼ったらかっこいいと思っちゃったんですけど(笑)」

細ちん氏は、多くの友人に支えられてると話す。例えばパーツの選択にしても海外パーツやトレンドを教えてもらったり、作業を手伝ってもらったり。

先程の会話の中に“チーム”というキーワードが出てきたのだが、どういったチームなのだろうか?
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア
「本当はチームとしては活動してないんすよ。サークルなんすよ。外国人の友達なんですけど、飲み屋で…下世話な話なんですけど、※※※※っていいよねって話になって、やっぱ※※※※だよねって、下世話な話しとって(笑)じゃあステッカー作っちゃおうかって言って。本当に作ったんす。で、サイドミラーに貼ったら、みんなほしいほしいって(笑)実際、サークルの活動とかしとらんす、ハハハ」
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

記事に起こせない話題も多いが、時にドリフトシーンにおける、日本を牽引するプライベーターとしての顔を見せてくれる。

クルマ造りの楽しさ

「やっぱり評価されるところですよね。メディアに出て、かっこいいと言われたり、憧れてますとか言われたりするのが、すごい嬉しいですね」

細ちん氏は、友人や全国にいるフォロワーを大切にしている。自身のクルマ造りに対する考えとは別に「人を喜ばせたい、驚かせたい」といったサービス精神が見える。だからSNSで情報発信も忘れないし、深夜であってもメディアの取材には、丁寧に応じてくれる。

そして、クルマ造りも常に挑戦する姿勢を持っている(詳しくは書けないが、後日の記事で少しだけふれたい)。
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア
「週末は何だかんだ言って、誰かのクルマの色塗ったり、マフラー造ったりしとったり。あのクルマ(2号機)に関しては、空いてる時間にやっとるんで、ほぼ毎日何かしとりますね」

Life goes on

本マシンを製作するにあたり、色々と失敗もあったようだ。ものづくりをする人にとって、2作目は難しいというが、ストリート仕様とはいえ、細ちん氏も苦労したらしい。
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア

細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア
「スゴイ失敗しとるっす。惡帝の方が、エヴァンゲリオンって、みんなに言われてたんで、じゃあ、2台目買ったし、本当に2号機みたいにしてやろうと思って造ったら大失敗して。出来上がったら、めちゃくちゃカッコ悪いと思って(笑)自分の中で。だから、色々試行錯誤して造っとるっす」

彼の中には美学があり、それを実現する為に行動する。ゆえに時には塗り直したり、何度も組み直す。クルマに費やす時間を聞くと、ほとんど毎日何かしらの作業を行っているのもうなずける。
細ちん、プライベート、チューナーs13シルビア
だが、当然そこには、費用も労力も必要になる。

そのモチベーションはどこから来るのか聞いた所、驚いた事に「特にないっす」との回答だった。どういう事かと困惑したが、裏を返せば、それは特別な事ではなく、クルマを造って、走って、多くの人に見てもらう事こそが、彼の人生であり、生き方そのものなのだ。

Written by: Maruyama
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