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[後編] 新スタイルの提案!!サイクルフェンダー、ワイヤータックをはじめコンセプト、イズム、職人芸が詰まったS15シルビア

ミニマルにカスタムされたs15シルビア

ステップリムのホイールを選んだ理由

外装に続き、足元について聞いてみた。
「今回は楽しく街乗りもしたいって思いが強かったんで、タイヤもハミ出ず、車高も低すぎずですね」

ホイールはSSRのプロフェッサーSP-1の18インチで、サイズはF9.5j-13/R11j-1。
タイヤはフロントがダンロップのDZ102で215/35/18。リアはフェデラルの595RS-Rで245/35/18。
ミニマルにカスタムされたs15シルビア

ミニマルにカスタムされたs15シルビア

「s15って元々5ナンバーだし、クルマ的にはフロントは17インチの方が絶対いいんですよ。フェンダーとタイヤの隙間も開くんで車高も落とせるし。だけど、それやると腹下も下がるんですよ。そういうデメリットを解消するには18インチにするんですけど。ただs15の場合、18インチだとボディに対してホイールが勝っちゃうんですよね。デカくなりすぎてバランス悪くなる。じゃあ次に何をするかって言ったら、ブリスターとか組んでボディをディフォルメしてあげるんですね。で、それでもバランス悪いので、段リムにする事でディスクが17インチになるんですよね。そうすると視覚効果でぱっと見、ホイールが小さく見えるんですよ」

「11jに245/35を選んだのも、リムをツラで合わせてても、ストロークした時にちゃんとリムがフェンダー内に収まってくれるんですね。タイヤでツラに合わせておくと、たぶんフェンダーに当たりますね」
ミニマルにカスタムされたs15シルビア

ミニマルにカスタムされたs15シルビア

ミニマルにカスタムされたs15シルビア

すべてに理由があって、それをコントロールする

ナックルはYURA-MODE。キャンバーはフロント6度でリアが4.5度。

「4度半ってドリフトしてちょうど半分なくなるんで、ローテションできてちょうどいいんですよ。あと、正面から見て前後の出面が同じになるように。前後でチグハグなのが嫌なんですよ」

「すべてのパーツを計算して組み合わせていってますね。一応そうですね、誰かに聞かれても、どうしてそうなのか答えられる理由があります」

「僕、国産車ってウィークポイントが2つあると思うんですよ。1つはフロントのトレッドが広すぎる事。もう1つはリアのアーチが低すぎる事。この2点をクリアできれば全体的にバランスのとれた車になると思います」
ミニマルにカスタムされたs15シルビア

ミニマルにカスタムされたs15シルビア

腹下は擦ったら負けですよ

アーム関連は、MAXドリフトのアームをはじめとしたフルアームに、326パワーの車高調。加えておしまゆさんによるメンバー上げ(20mm上げ、補強プレート付)。バンザイ対策も怠らない。

ここに廃盤になったダートイズミの破壊王マフラーで、腹下は地面とのクリアランスを可能な限り確保。少し覗かせてもらったが、大きく擦ったりヒットしたような痕跡は見られなかった。

リムとフェンダーの隙間を考えると、かなり綺麗な印象である。

ブレーキ関連は、前後R33スカイラインGTRのブレンボで、ローターはVOING(ボーイング)というショップのドリルド(ローターの種類が多く、ハウジングも塗ってもらったらしい)。
ミニマルにカスタムされたs15シルビア

ミニマルにカスタムされたs15シルビア

ミニマルにカスタムされたs15シルビア

室内シートはそのままに、貫通加工してロールケージを設置

室内はブリッドのGIASが2脚に、HKSのEVC−6のブーコン、デフィの7連メーター、室内のシートはそのままにインストールされたサイトウロールケージの7点式。街乗りを楽しみたいという言葉通り「走りの要素を極力見せないこと」で公道とサーキットを楽しめる贅沢な仕様に仕上げている。
ミニマルにカスタムされたs15シルビア

ミニマルにカスタムされたs15シルビア

ミニマルにカスタムされたs15シルビア

ミニマルにカスタムされたs15シルビア

ミニマルにカスタムされたs15シルビア

造りたかったのはクルマだけでなく、新たなカスタムの道標

ますだーまんのクルマ造りは、シンプル&クリーンや純ベタという概念に近いのかも知れない。ただ、本質はサーキットでも通用する本格志向カスタム・チューニングの“いかにもやってます”という要素を出来る限りナチュラル且つ美しく魅せ、日常とモータースポーツを楽しめる事を趣旨としている。

日本のドリフトシーンの歴史を振り返ると、とかく派手なアプローチが多く、一般人から見ると暴走族と言わずとも、限られた人だけが好むマイノリティー扱いだったように思う。だが彼の提案するスタイリングは、そういった要素をコンプレッションし“ミニマルカスタム”とでも言うべきか、一貫性を持たせ上品さを生み出した。

大げさなように感じるかもしれないが、世界に通用するカスタムメイクだと思う。何故なら日本から離れて海外のスポーツカー事情を見渡すと、メーカーから出ているサーキットスペックを持つ車両と共通する物がある。

それは、派手なアプローチを敬遠している一般人を取り込む可能性があり、カスタムシーンの広がりを感じさせる。
ミニマルにカスタムされたs15シルビア

ミニマルにカスタムされたs15シルビア
「引き算で、マイナス、マイナスばっかしてって最終的にプラスにするみたいな。ちょっと変な方法ですけど。何かの道標じゃないですけど、こういうカスタムも提案できたらいいなと」

「フルエアロ10年やってきて、本気で“純正”を造ってみたいなって言うのもありました。でも、これを見て全然たいしたことないなって言う人もいると思うんですよ。車高も高いし。結局、最近は車高の低さが物差しなんですよね。車高低くてキャンバーもついてる。これでかっこいいって当たり前だと思うんですよ。でも、車高もそこそこ、キャンバーもそこそこで、街乗りもできるカッコイイ車って最高じゃないですか?」

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