発売されて15年以上が経過しても、いまだ人気が衰えないS13型シルビア、RPS13型180SX。
アフターパーツが豊富で、チューニングして楽しむ人にも多いです。ただ、長い走行距離や経年劣化による問題の発生は避けられないと思います。
S13型シルビア、RS13型180SXのウィークポイントの一部をご紹介します。
アイドル不調について
S13型シルビア、RS13型180SXで搭載されるSR型はCA型の後継でブルーバード、プリメーラ、パルサーにも搭載された優秀なエンジン。チュー二ングのベースエンジンとしても人気ですが、アイドル不調について、しばしば話題になることがあります。
アイドル不調については、色々な原因がありますが、まずは簡単な部分からの点検を考えたほうがいいです。
経年劣化によるバキュームホースの穴あきや詰まり、ホースを固定しているバンドの締め付けが甘くなって、空気を吸い込んでしまっているケースがあります。
次に、エアフローメーターに問題が発生していると空気吸入量が正しく計測できないのでアイドル不調の原因になることがあります。
最後にアイドリングを制御するAACバルブに問題が発生しているとアイドル不調の原因になることがあります。
問題が発生したバキュームホースは交換、バンドは再締め付けとなります。エアフローメーターやAACバルブは、洗浄や調整をしてだめなら交換となることがあります。
リザーブタンクやブッシュの劣化について
発売から15年以上経過すると、さすがにゴム部品や樹脂部品の劣化は避けらないようです。例えば、ラジエターのリザーブタンクの劣化も話題になります。
リザーブタンクが樹脂劣化で穴あきが発生すると、クーラントが漏れ出します。リザーブタンクを交換することは簡単ですのでDIYで交換する人も多いでしょう(アフターパーツも豊富で、アルミ製のリザーブタンクも安価で販売されています。リザーブタンクとリザーバータンクは呼び方が違うだけで同じです)。
また、走行中のアクセルのオンオフで車体の後ろのほうから、異音が発生する場合があります。
この異音で、デフやドライブシャフトといった駆動系やサス周りに問題が無ければ、疑って欲しいのが、リヤサスのクロスメンバーに取り付けてあるブッシュの劣化です。
このブッシュはリヤサスのクロスメンバーに圧入されており、リヤサスのクロスメンバーを取り外さなくてはならなくなるので大変です。交換時期を意識して早めに交換しておくと良いかもしれません(シルビアや180SXのゴム部品や樹脂部品はアフターパーツも豊富に出回っています。メンテナンスついでに強化品に交換するのも良いでしょう)。
ご紹介した問題は、新車ではまず発生しませんが、長い走行距離や経年劣化で発生することがあります。
シルビアや180SXは、現在販売されている自動車にはない魅力があり、上手くメンテして長く乗りたいものですね。