
“シャー”というポルシェを洗い流す音に無心になっていた。
寒くはあるが日差しが心地よい朝で、田口氏がクルマを洗い終わるまで、交わした会話の内容は覚えていない。只々ポルシェの流線美、パンデムの造形美、ホイール、タイヤを眺めていた。
選択
田口氏は群馬のFIRSTCLASSの店長で、20代にして数々のショウカーを手掛けるクラフトマンであり、#LOWRESSのメンバー。

洗い流して拭き上げたポルシェを見て、カスタムカーのベースにケイマンSを選んだ理由に興味がわく。
「周りにZが多かったので、人と被らないクルマ?という所でポルシェ。で、自分の中でパンデム以外の選択肢はなくて、パンデムにポルシェっていう形が面白いかなって。これパンデムのVer2ってキットなんですよ。Ver1も元々付けてたんですけど、Ver2が発表されるって話になって一番最初に付けてバーンとやっちゃおうかなと。それが今の形ですね」
Ver1の時はAUTO SALONに出展し、その3ヶ月後にVer2を装着する。