オールペンが終わり、クラッチを5年ほど変えてなかったので交換してもらう事になりました。
最終的には、これが良い判断となりましたが、思わぬトラブルが発生する事になります。
トラブル発生
クラッチ交換は急遽決めた為、無難に以前から付けていたKTSのクラッチとカバーを購入しました。
まずは、エンジンオイルとミッションオイルを抜いてもらいます。そこからリフトに上げて作業に入ります。
と、ここでミッションケースの脇からオイルがドバっと床に落ちてしまいます。
以前からオイル滲みを気にしていましたが、ここまでの量になると問題との事で急遽オイル漏れの原因を探ってもらう事になりました。
オイル漏れ
「何だって思うじゃないですか?で、この時点でエンジンリアシールかミッションのフロントシールが疑われる訳ですよ。こんだけ出てきてますよと。なので点検ですね」
とりあえず、点検をしながらクラッチを外していきます。
クラッチ、カバー、フライホイールは比較的綺麗なようだ。
「このクラッチは綺麗ですよ、段差ついてないので。酷かったらガタガタに段差付くので。ガタガタになると面で圧着しないといけないのが、点での圧着になるのでクラッチが滑ったりするんですね。なので、クラッチとカバーを同時に変えないといけない場合もあれば、クラッチだけでも済む場合もある。正直、このクルマはクラッチだけでも良かったかもしれないですね。だから本当は開けて状態見てからの注文がいいですね」
「フライホイールも酷いやつだと、レコードのガタガタになったやつみたいですね。これくらいだったらまだ大丈夫だと思いますよ。クラッチが滑ってきたら場合によっては、クラッチとカバー用意してもフライホイールも変えないと行けないケースもありますよ」
MOZEでは、このように必要な物だけを交換するというニーズにも答えてくれるそうだ。
「そして本来怪しいエンジンリアシール。クランクの外側のシールから漏れてない。続く(笑)」
と話しながら、調査をしてくれます。水戸さんにとっては日常茶飯事なようだが、筆者はヒヤヒヤ物です。
第2オイルパン
色々調べている内に、写真の第2オイルパンからの漏れが怪しいとの事。しかし、これは下から外すのは難しそうだ。
本来、この場所はエンジンを降ろさないとオイルパンの洗浄ができない上に、ガスケットをきっちり塗るのが難しいので対応はしてくれない。しかし、限られた時間の中で企画は進めないといけない為、これもまた完全に自己責任で無理やり対応してもらうように頼み込んだ。
「オイル漏れの元凶出てきました。ここから漏れて、エンジンとミッションの隙間にオイルが溜まってたんで、外した時にドバっと出てきたと。左側のノックピンの辺りからミッションケース側に漏れてたんでしょうね」
「あー、気持ち悪い、洗いたいわー」
と呟きながら、液体ガスケットを打ち直してもらい、暫定対応をしてもらいました。いずれはエンジンを降ろしてやり直したいと思います。
組み付け
次にクラッチを組んでもらいます。まずはクラッチディスク。左手に持つのがこれまで使っていた物で、右手の物が新品。溝の深さを見るとその違いが分かる。
そして、クラッチカバー。左手に持つのが新品で右手に持つのがこれまで使っていた物。
しっかりとトルクを測って組み付けていきます。
「もしフライホイールとクラッチが走行中に外れたら、最悪ミッションケースを突き破って大変な事になりますから。トルクはしっかり測りましょう」
モール取付け
ミッションが組み上がり、別の作業に移ります。ちなみに今回レリーズベアリングの交換もしました。
「レリーズベアリングは3000円くらいなので、ついでに交換したほうがいいですね」
リアゲートですが、先日の記事でお伝えしたように、ガラスの枠を塗装してらい、トランク側のモールをガラス屋さんに交換してもらいます。
作業を見ていると、モール下にツメがあり簡単にはいかない作業です。また、このモールですがこれだけで8000円ほどします。正式名称はリアファスナーと言うそうです。
しかし、純正部品のさらなる高騰の前に変えておく方が良いと判断しました。
強固な汚れ
この作業をお願いする前にせっかく綺麗にするリアゲートなのでガラスを磨いていたのですが、汚れの塊が取れなくて苦戦してた所、水戸さんが声をかけてくれた。
「これ知りません?カッターで簡単に取れますよ。ただ、ボディはしたら駄目ですよ。ボディはクリアに当たったらアウトです」
と、完全に自己責任の元、取り方を教えてくれます。ガラスクリーナーとカッターで、カッターの刃を斜めに向けてカリカリと削ると取れていきます。
ワイドトレッドスペーサーの罠
いよいよ、フェンダー取付けに向けて準備をします。まずはフロントのタイヤが当たる場所を折り込みます。
次に今回ワイドトレッドスペーサーを入れる事になるのですが、前後20mmの物を用意します。
しかし、ここでまたもやトラブル発生。
「ワイドトレッドスペーサーからハブボルトが突き出て当たるっていう懐かしのトラブル発生。突き出したボルトがホイールの裏側に干渉しますね」
最近のホイール、例えばTE37とかだとボルトを逃がすスペースが空いているようだが、LXZは突き出したボルトが微妙に干渉してしまい、ホイールを履く事ができません。
ホイールはこれを使いたかったので、仕方がないので突き出したボルトの先をカットしてもらいます。
オイル
カットが終わると、MOZEでもオススメのスノコのブリル(17.5w-50)を入れてもらいます。このエンジンオイルは斎藤太吾選手も愛用されているそうです。
「これを入れといたら間違いないです。エンジンを潰したくなかったらいいオイルを入れましょう。酷いクルマありますよ、タペット開けたら松ぼっくり入ってるやつありますから(笑)そういうのが油圧センサーに密着して、オイル入ってるのにランプついたりしますしね」
プロテクターモール
ショウカーのエアロ取付けと言えば、プロテクターモールはかかせません。
今回は、ネットで販売されているTPO-55、TPO-DXという商品を5mずつ購入してフィッティングを確かめてみました。
この2つの違いはサイズで、TPO-55が小、TPO-DXが大といった感じです。使い所は好みや場所によるかと思いますが、今回はTPO-55の方を使います。
フェンダー側に先に取付けましたが、フェンダー4枚で5mを使い切りました。不安な方はもう少し余裕を持って購入したほうが良いかもしれません。
小さな工夫ですが、取付けると効果は絶大なのでオススメです。
視覚効果
さて、いよいよ取付けの工程に入ります。リアゲートは配線グロメット穴とヒンジの穴に雨漏り防止のシーリングをして取付けます。
次にフェンダーのミサイルマンの仮付けです。取付けのコツを聞くと「ビビらず男の子になれ」と、よく分からないアドバイスをいただきます。
リア側がついた時に「この状態を覚えておいてくださいね」と話してくれます。リアは車高を下げる前なので、正直な所あまりカッコよくありません。
しばらく待っていると「見てください」と教えてくれます。写真で伝わりにくいですが、先程よりも良く見えます。少し車高を下げたのだろうか?
「スペーサーをさらに5mm入れたんです。5mmでめちゃくちゃ変わるでしょ?視覚効果ですよね。車高が高いのに低く見えるでしょ?これって良くないですか?」
なるほどである。つまり足元のカッコよさのバロメーターは車高だけでなく、ホイールの出面やフェンダーとのバランスで大きく変わるようだ。
この為にあえて、フェンダーをマスキングで取付けて着地した時に“少し内側に入るようなサイズのワイトレ”を選び、調整幅を持たせたという。ジャストを狙ってハミ出ると、スペーサーの買い直しが発生する為だ。
バンパーの干渉
フェンダーを仮付けしてハンドルを切った所、バンパーに干渉してしまった。18インチでそこまで引っ張っていないタイヤなので仕方ないが、回避案を説明してもらう。
「簡単ですよ。バンパーの干渉する所をカットすればいいんです。大会走ってるような車両はもっとハンドル切れますし、もっと前までカットしてありますよ」
干渉する状態でマスキングをして、内側をカットしていきます。もちろん、この状態ではバンパーがぐらつく為、そうした事がないよう工夫した上でタイヤの干渉対策してくれました(その工夫はフェンダリストの当日にご覧ください)。
半年近くかけたデモカー製作企画ですが、いよいよ次回で最終回となります。
掛かった費用
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