StreetChic > Interviews > DRIFT > GINBASHAのシルビアS14前期は、お金を掛けずに魅せる工夫が満載!!大会で煮詰まっていた頃に出会ったドリドレで、世界が広がった話!!ドリフトを続けるなら聞いてほしい言葉

GINBASHAのシルビアS14前期は、お金を掛けずに魅せる工夫が満載!!大会で煮詰まっていた頃に出会ったドリドレで、世界が広がった話!!ドリフトを続けるなら聞いてほしい言葉

S14シルビア前期、ドリフトを続けるなら聞いてほしい言葉。お金をかけない節約カスタム

「これといって、見所がないクルマで申し訳ないわ」とオーナーの新井さんは遠慮がちにシルビアを紹介してくれた。

取材場所は兵庫の山奥。今は廃墟のようになっているが、新井さんの知人が所有する土地。廃墟の一室から見つけたタイムカードの日付は昭和52年になっていた。昔は多くの出稼ぎ労働者が働いていて賑わっていたそうだ。
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人物像

銀色ばかりのドリフト・ドレスアップチーム、GINBASHAに所属する新井さんは、プライベーターで以前は大会ばかり出ていた大会志向な人物。

彼のクルマ遊びに対する姿勢は純粋そのもので、長年走り続けてきてドリフトライフに関しては、達観したような言葉が出て来る。
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「記録より記憶だと思います」

彼の過去の経験について話す内に、こんなパンチラインも聞かせてくれた。

マシン概要

まずはマシンのエンジン周りから紹介したい。S15エンジン載せ替え、TOMEIポンカムR、トラストのTD06タービン、エキマニ、ウエストゲートにパワーFCで制御。

「NVCSは異音がよく出たりするSRの定番のトラブルなんで。生かしたほうが速いのは速いんですけど、トラブル防止の為に」とNVCSは撤去している。
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吸排気、燃料系は、ぐちゃぐちゃワンオフフロントパイプに、同じくワンオフマフラー、ニスモの燃ポン。

基本的にはストリート仕様の横に向ける為のマシンになっている。彼はプライベーターなので、エンジンの中身とセッティング以外はDIYによる。

外装

外装は、TRA京都、ロケットバニーのバンパーに、カーボンボンネット。フロントフェンダーは、先日のMOZEの記事で紹介したオーバーフェンダー、ミサイルマン。リアフェンダーは、オリジンの20mmワイドにフロントと同じくミサイルマンを装着。
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車体カラーは、新井工房銀馬車オリジナルシルバーでオールペン。

フロントリップ

真正面から見ると、ビス打ちに垂直なリップがレーシーな雰囲気を醸し出しているが、どこのリップなのだろうか?
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「これは、あの…ただのゴムです(笑)ホームセンターに売ってるゴムって、すごいペラペラで湾曲してくるんですけど、もっとしっかりしたゴムほしいなって思って、工業用のゴムを探して、ロールで買ってきて、この厚みに切って付けてます」

これは面白いカスタムだと思う。ゴムな為、擦ろうがヒットしようが問題ない。そして安価な上にカッコいいと、全体的なバランスによるが、本車両のスタイルでは、言うことなしだ。

ニコイチのヘッドライト

本人に、この車両の一番気に入っている所を聞いた。
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「真正面から見た時の存在感。何かドシッとした感じですね。あと、ヘッドライト。これはニコイチですね。100のチェイサーのヘッドライトの中身使って、外は14前期のクリアレンズつけてます」

と、これまた通常ならチャンポンな感じがしそうだが、まるで既製品のように綺麗に収まっていた。こうしたディティールの細かいカスタムが全体像を創り出す一つのポイントになるので、ぜひ参考にしてみてほしい。
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また、リアバンパーもレーシーな雰囲気を保ちつつ、純正バンパーの穴あけという節約術が見られる。

タービン

「馬力は、たぶん380くらい?と思います。やっぱ420くらいって言うとこか(笑)TD06の20Gっていうのをベースに加工してます。エキゾーストハウジングの拡大と、コンプレッサーハウジングが普通の20Gと中身が違います。側はほぼ同じなんですけど。タービンの羽の形が変わってて、言うたら風を受けやすいようにしてます」
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これに関しては、わざとブローしたタービンをオークションで購入して、オーバーホールと、プラスαのカスタマイズを行っている。

はなからブローしたタービンのフルキットを安価で買うことで、オークションという不安要素のある仕入れ方法をうまく活用しているようで、これまた賢い選択と言えるだろう。

サイドアンダーパネル

「これね、木です。ハハハ、木です。ホームセンターに売ってる木です。恥ずかしいですねコレね。怒られてまうわ、なんかカーボンとかつけとる人にね(笑)」
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もちろん、お金をかけた仕上げも一つのイズムだが、お金をかけず工夫して、一つのスタイルを確立できる。これこそ、ストリートシックなクルマと言えるのではないだろうか?

足元を見てみよう

車高調はD-MAXのストリートダンパー。アーム関連は、フロントから新川SPl、延長ロアアーム。逃げテンションロッド、短縮スタビ仕様。イケヤフォーミュラータイロッド、ナックルはゼグラスナックルタイプ2。

リアは、D-MAXアッパーアーム、適当な調整トラクションロッド、メーガンレーシングトーコン。新井工房オリジナルアゲメン、リジット、補強メンバー、トラクション優先型。

全体的にプライベーターならではの、加工品が多く見られる。
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「プロみたいな溶接はできないですけど、ちょっとした溶接くらいやったらできます。あと、塗装と、エンジンの載せ替え、部品の交換とかやってます。リアメンバーとかは自分で造ったんですね。リアメンバー上げ。補強入れたりとか、リジット化とか」

ホイールはアドバンTC3。F10.5J+25、R10.5J+15の18インチ。タイヤは255/35/18の通しで、フロントがATRスポーツ123S、リアがATRスポーツ2。

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オーバーフェンダーもあってか、車高が高いという違和感はない。いわゆるドリドレ車イコール“シャコタン”と考えている人も多いかと思うが決してそうではない。このクルマが体現してくれてる。

室内

「コンセプトはとにかく走るクルマっていう感じで、いらんもんを全部取って、暖房もないです。ロールバーは市販品なんですけど、サイドバーは自作です」
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室内はドンガラ状態に、ボディと同じシルバーに塗装され、9点式のロールバー、15ダッシュボード、Defiの油温・油圧メーター、ブリッドジータⅢとコンセプト通り。このあたりは、大会志向だった名残だろうか?機能重視になっている。

助手席に設置されたダクトはイミテーションなのだろうか?
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StanceNation2017 スタンスネーション振り返り
「それね、白煙だらけになるんで(笑)暖房とかついてないから、すごい煙がたまるんですよ。で、それをピューって出したりとか、あと、雨の日にフロントガラス曇るんで、風かける用と(笑)あと、ダクトを延長したら人間にも当たるって感じですね!」

理由

様々なマシンに乗ってきた経歴の中で、S14シルビアに落ち着いたそうだが、それに関してはどんな理由があるのだろうか?
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「180sxも良かったんですけど、14は純正で3ナンバーなんで、言うたら幅広感あってS13、S15と比べると室内広いんです。天井も高いんで、あと、走りはS13とS15の中間的な感じで走りやすい。マイルドな感じで」
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前期を選んだ理由はあるのだろうか?

「えーとね、実は両方いじった事あるんですけど、後期って言うたらまぁ、元から男前な感じなんですけど。前期ってもう、ね、ブサイクで、どんだけやってもカッコ良くならんなーって感じのイメージやったんですけど、やればやるほど見違えるというか、やりがいがあって。まぁ、そんな愛着ですね。好きですね」

この車両に関しては、こうも語っている。

「次はあんまり考えてないです。今以上に気にいる事がないと思うんで、一生このS14と走って行こうかなと思ってます。やりたい事は沢山あるんやけど、現実と相談しながらって感じです。まだ、この車完成してないんで、これから何年もかけてSPLマシンに仕上げて行こうと思います。これは趣味なんで」

行き詰まり

何かを追求していると、時に壁が立ちふさがる。それはどんなステージにいても同じであろう。
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「ずーと、ストリート・リーガル、地方選とか、ドリコンとか出てたんですけど。まぁ、その当時、全然結果出なくって。ドリフト面白くないなぁと思ってたんですよ。競技出て、一生懸命やって、ね、タイヤもいっぱい買わなあかんし、お金も掛かるじゃないですか?で、行って結果出ず。で、面白くないなと思ってた時に、ドリドレに出会って。普段SNSとかで見るカッコいいクルマが、ドリフトしてて楽しそうやなぁと思って」

「ドリドレに出ようと思ったら、クルマがカッコ良くないと出れないんで。でも、なんか、そんなんに刺激受けて。で、僕走るのが好きやから、走れてカッコいい魅せれるクルマ造ろうと思って、2年前くらいにこのクルマ造りました」
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“本気組”から“スタイル組”に足を伸ばそうと考えた時に、感じた事は色々あったらしく、その一つに車速が本気組とはかなり違ったそうだ。

「もう、全然違いますね。別もんですね。大会は、ちょっとミスったら全損なっちゃったりとか普通にするんで」

原点回帰

このような経緯で、ドリドレやゆるい走行会に出るようになった。それは決して無駄な経験ではなく、むしろプラスな行動になったそうだ。

「クルマっていう趣味を楽しみたいなって思って、ちょっとゆるーい感じで、今けっこう楽しめてるんですけどね。んで、楽しんどったら、大会出とった時より走るん上手なってくるんすよ。今まで出来なかった事がすんなり出来ちゃうっていう(笑)」
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「今めちゃくちゃ楽しいですね、ドリドレを通じて、いっぱい友達も出来たし」

この会話の時、何か吹っ切れたような物を感じた。文章で伝えるのは難しいが、言葉のニュアンス、力強さだろうか。

やめてしまうことは簡単だ。人それぞれ理由もある。遊びは自由意志だ。彼の場合は、大会を通じて、答えと行き先を探していたのかもしれない。

「大会が良い悪いじゃなく、その取り組み方?今、逆に大会出たら、たぶん楽しめると思うんですよ。せっかく行ったんやから楽しもっていう考えで、大会に取り組めてなかったなったなっていう。その時ね。なんかちょっと煮詰まってもうて」
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「本当の楽しみ?走る楽しみっていうのを忘れて、ただ単に大会に出て、あぁ予選通らな…次走られへん…って思いながら焦ってたやってた自分?っていうのが、やっぱ間違ってたんやなって、今は思いますね。楽しんで走ったら結果出るんですよ、やっぱり。楽しめてたらね」

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