インプレッサの魅力について質問すれば、「走り」と答えるインプレッサのユーザーは多いかもしれません。
インプレッサの走りを支えるものといえば、AWD、水平対向エンジン、サスペンション、が思い浮かびますので、ご紹介します。
インプレッサの4WDについて
シンメトリカルAWDという言葉を耳にしたことがある人は多いかもしれません。
インプレッサは、水平対向エンジンやミッションなどが左右対称にボディにレイアウトされており、これをシンメトリカルAWDと呼び、各車輪にかかる荷重のバランスが絶妙です。
例えば、雪道や泥道といった路面コンディションが悪い道にさしかかった時でも、荷重のバランスが良いと、4輪に配分されたパワーのロスを最小限に減らすことができて安定した走りを実現。
更に、低重心の水平対向エンジンやボディの重心付近にレイアウトされたミッションによって重量バランスも絶妙です。
重量バランスが良いと高次元のコーナリングやブレーキングが可能になります。
更に、アクティブトルクスプリットAWDという存在も素晴らしく、前輪と後輪のトルク配分をリアルタイムに制御。
普段は、トルクを前輪60に対して後輪40に配分されていますが、もし前輪がスリップしたら、素早く後輪にトルクを増し、駆動力を維持します。
インプレッサのサスペンションについて
インプレッサのサスペンションで注目して頂きたいのがフロントサスペンション。
インプレッサのフロントサスペンションはマクファーソン・ストラット式を採用しています。
マクファーソン・ストラット式は、自動車のサスペンションとしては、ごく一般的です。
ただ、インプレッサは高さが低い水平対向エンジンを縦置きというレイアウトで搭載しています。このため、エンジンとトランスミッションの中間あたりにトランスバーリンクを取り付けられるため、サスストロークを大きくできるメリットがあります。
サスストロークを大きくすると、悪路走破性が向上します。
インプレッサは、高さが低い水平対向エンジンを縦置きにレイアウトしたことで、とてもバランスが良くなり、サスストロークの大きいフロントサスペンションも獲得することができました。
インプレッサがWRCをはじめとするラリーで活躍できたのも、優れたバランスやAWD、サスペンションがあったためだといわれます。
特に改造範囲が限られるラリーにおいては、ベース車が持つポテンシャルは重要で、インプレッサは、優れたポテンシャルを秘めています。