スバルのインプレッサがWRCで活躍する勇姿は、まだ記憶に新しいですが、スバルが世界的なラリーに挑戦し始めたのは古く、1970年からだといわれています。
スバルのラリーの歴史について紹介します。
スバルff-1 1300G スポーツセダンでバハ500に挑戦
1970年、スバルはスバルff-1 1300G スポーツセダンで世界的なラリー・バハ500に挑戦。
バハ500は、メキシコで行われるラリーで、スバル・ff-1 1300Gはクラスで3位、総合で20位に輝きました。
砂漠地帯を疾走するこのレースでのスバルff-1 1300G スポーツセダンの活躍によって、スバルが世界のラリーに通用すると知らしめました。
スバル・ff-1 1300Gは、スバル・1000のプラットフォームを引き継ぎ、スバル・ff-1のエンジンをボアアップし、出力は80PS、トルクは10.1kg-m。
スポーツセダンに搭載されたエンジンは、出力は93PS、トルクは10.5kg-m。
サスペンションは、フロントはダブルウィッシュボーン、リヤはトレーリングアームを採用しました。
レオーネでサザンクロスラリーに参戦
1972年、スバルはレオーネでサザンクロスラリーに参戦。
スバル・ff-1 1300Gの後継車ともいえるレオーネは、当時FRがレースの主流でしたが、FFでした。
1980年、サファリラリーでスバル・レオーネのスイングバック4WDで出場しましたが、WRCで、初めて登場したAWDカーがレオーネでした。
1984年、フルモデルチェンジした3代目のレオーネをベースにしたラリーカーで、1985年、サファリに出場。このラリーカーでクラス優勝に何度も輝きました。
レガシーをWRCに投入
1988年にレガシーが誕生し、STIとプロドライブが協力してレガシーをベースにしたラリーカーを1990年にWRCに投入。
1993年、コリン・マクレーがドライブするレガシーが、ニュージーランド・ラリーにおいて初優勝しました。
インプレッサで世界の頂点に立つ
1993年、WRC終盤を迎え、1000湖ラリーでインプレッサが満を持してデビュー、アリ・バタネンが2位を獲得する華々しいスタート。
1994年、C.サインツが加入し、アクロポリス・ラリーで優勝、マニュファクチャラーズポイントでも2位を奪取します。
1995年、5勝を挙げてマニュファクチャラーズとドライバーズのダブルタイトルに輝き、スバルは本格的に参戦してから6年で、世界の頂点に立つことになります。
2008年、世界的な不景気などを理由にスバルはWRCから、2009年末に撤退を表明しましたが、インプレッサはWRCではマニュファクチュアラーズチャンピオンに3度、ドライバーズチャンピオンに3度輝きました。
現在のスバルの人気は、インプレッサのWRCでの活躍による影響もあり、ラリーのスバルを印象付けました。