水平対向エンジンの中でもスバルの水平対向エンジンは、他のエンジンに比べても特別なメンテナンスを必要とするエンジンではありません。ただ、水平対向エンジンならではのウィークポイントや難しさはありますのでご紹介します。
スバルの水平対向エンジンのオイル漏れについて
スバルの水平対向エンジンでよく話題になるのが、エンジンオイルの漏れ。
水平対向エンジンは本体が寝ているため、例えば、ロッカーカバーのパッキンからエンジンオイルの漏れが発生すると、下にある排気系の部品などに直接オイルがかかりやすいウィークポイントがあります。
高温になっている排気系などにエンジンオイルが直接かかると異臭や煙などが発生する場合がありますので、オイル漏れが発覚しやすいのだと考えられます。
このようなことから、エンジンオイルの漏れについては、水平対向エンジンだからエンジンオイルの漏れが特に多いといった訳ではないと思います。
これらを防ぐためには、日ごろからボンネットを開けて、ロッカーカバー周りにエンジンオイルの滲みがあるかどうか目視で確認し、滲みがあれば、漏れに発展する前に、パッキンなどの交換をお勧めします。
水平対向について
直列型エンジンやV型エンジンは、エンジンオイルをオイルポンプによってオイルパンから汲み上げ、上から流してしまえば、重力によってエンジン内にオイルが下がっていきます。
ただ、水平対向エンジンは、本体が寝ているため、直列型エンジンやV型エンジンのように、エンジンを潤滑することが、難しい面があります。
スバルの水平対向エンジンについては、オイル潤滑の技術は高いので、問題はありません。
ただ、このような構造の水平対向エンジンゆえに、エンジンオイルの量や汚れなどにはついては、他のエンジンに比べ、気を遣う必要があります。
特別なメンテナンスは必要ありませんが、スバル純正のエンジンオイルやオイルフィルターを使い、スバルが推奨する走行距離で交換することが基本だと考えられます。
エンジンオイルの汚れや減りが早い場合は、なんらかの問題を抱えているかもしれないので、ディーラーなどに相談してください。
世界的にも珍しいエンジンである水平対向エンジンは、良い点もありますが、技術的に難しい部分やレイアウト上のウィークポイントもあります。ただ、それらについては、日ごろからエンジンの目視点検やメンテナンスをしていれば、防げるものなので安心してください。
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