トヨタ スープラ
スープラはここ最近でドリフトユーザーが増えてきた。
車両価格は安定していて100万円を超えてしまうも、丈夫なエンジンの2JZとゲトラグ6MTなど、バブル期の部品とスープラと言うブランドネームはなんだかニヤついてしまう。
部品に関しては最近になって、流用も出来る部品やアフターパーツなども増えてきたが、やはり純正部品の調達は難しい。
ユーザーが増えたと言っても、シルビアみたいな流通量ではないし、オークションも高額取引が多い。しかし、どれだけ無茶苦茶しても「エンジンより先にタービンが壊れる」と言われるくらいの丈夫なエンジンとパワーは魅力があるしエンジンに関しては海外からの支持率も高く、他の車種に換装してしまうくらい。
現在のD1GPでも2JZエンジンの車両は多いのだから理解できるだろう。一つ前の型、70スープラは1JZをオススメしたいがまず中古市場に出てくることはあまり無いし、値段は高騰し始めている。
日産 ローレル
ローレルはC33からC35まででのドリフトユーザーが多い。エンジンはスカイラインと一緒のRB20とRB25だが、MTの設定がないので移植が必要になる。
足廻りはシルビアとほとんどが一緒なので流用が出来るし、4ドアなので室内も広い。先駆者たちが色々と試行錯誤したノウハウなどもネット上に沢山あるのでチューニングなどの面も安心できるし、今ではMT換装済みの車両流通が多い。
しかし、オークションなどでは中々即ドリフト車両はお目にかかれない。
楽しむ分には問題ないがボディ剛性も厳しい面があるし、こちらも古い車なので純正部品の廃盤が多数あるし、エアロパーツに関しては社外メーカー品は少ない。
トヨタ ツアラーVシリーズ(JZX81、90、100、110)
JZX81とJZX100のクレスタに関してはMT設定が無い。
しかし、こちらもパワフルな1JZエンジンを搭載している為頑丈だ。
JZX81と90はツインターボで、JZX100と110はシングルターボの可変バルタイ付き(VVT-I)。
ユーザーが多いので部品流通量は多く、社外部品も多数あるから安心だ。純正部品に関しては、徐々に欠品や高騰部品が増えてきたし、海外への輸出も多くなってきたので欲しい部品は要チェックだ。
車体の価格はピンキリで、高騰はあまり見られない傾向にある。
ちなみに、JZX110から電子制御スロットルなので、こちらはスロットルコントローラーやスロットルをワイヤー式に変更した方がいい。
ギア比は、100よりも110の方が若干ながらクロスミッション。
ボディに関しては、剛性はあるのだが100から衝突安全性を重視した設計なのでクラッシュには気をつけよう。
トヨタ ソアラ2.5GT-T(JZZ30)
こちらもMTは中々見かけないがエンジンはツアラーVと一緒の1JZが搭載されている。
中期まではJZX90と一緒のツインターボ1JZで後期だけが可変バルタイ付きのシングルターボ1JZ。
余り見かけないドリ車だが熱狂的なファンも多く、D1GPでもT&Eと言うショップで使用していた程。エアロは勿論T&Eから販売されているし、ツアラーVシリーズなどやスープラなどの部品も流用出来る物があるらしい。
「人と被りたく無い」なんてユーザーにはオススメの車だが、車体流通は年々と減少傾向にある。
日産車の注意点
電装関係が脆く、ショートしたり断線したりなど多く見られるので対策や予備部品の入手を今のうちからした方が良い。
流用し易いので、使えるのかどうかなど情報集めて保存しても良いだろう。
トヨタ車の注意点
デフマウントのブッシュが劣化傾向ならば、交換は早急にした方がいい。筆者は先輩とサーキットでドリフト走行中、先輩の30ソアラが目の前でブッシュが千切れてデフが落ちたのを見た事あるので本当にオススメする。
ちなみにJZXシリーズのツアラー系のブッシュは低いグレードと高いグレードでブッシュの硬さが違うらしいので中古純正部品購入時は注意。
マツダ車の注意点
メンテナンスをしっかりと行う事。ロータリーエンジンはレシプロエンジンと違い、本当にシビアなので神経質なくらいが丁度良い。
不具合などが少しでも見受けられるのならば、早急に対策する事と無茶苦茶な事はしない事。
出来ればロータリー専門やロータリーに強いショップを探して主治医を見つけた方がいい。
輸入車やマイナーな車の場合
部品など滅多に見られない物が出て来たならば、調べて購入するべき。
輸入車に関してはECUが複雑な為、安易に強制解除はオススメしない。
輸入車カスタムを専門としてるショップなどに相談して見るのもいい。ドリフトに専門外でも電子制御関係に強かったりもするからだ。
マイナー車に関しては、流用出来る部品を調べる事が大事だろう。
SNSの復旧で中には同じ車種の先駆者がいるかもしれない。もし居ないのならば、自分が先駆者になってあれこれ考えたりするのも楽しい。
時代築き「これから」も支えていくドリ車
年々と車体流通量が減ってきているドリ車たち。海外へ輸出されたり、クラッシュなど等の減少理由は沢山ある。
純正部品も時代の流れからか、生産終了部品や高騰している部品も多いので必要な物があるならば今の内に入手しておくのをオススメする。
しかし、物はいつかは壊れる。古い車種がメインでハードなドリフトをしていれば、色々な箇所が不調になったり壊れる。でもそこで直さないで続けていけば、車が破綻し壊れてない箇所までも巻き込む場合がある。
走りたい気持ちは勿論わかるが、部品が壊れているのに余計に負荷をかけて壊すならばそこはグッと我慢して走行費を修理に回すべきだ。
金銭に制約と言うのはよほどの人じゃない限り、絶対に付いてくる。趣味を楽しんだり、没頭するのは大いに結構だが私生活が破綻してしまうくらいになってしまうと、心の底から趣味を楽しめない。
「上手くなりたい。もっと技術の幅を広げたい。」こう思う人が多いだろう。
しかし、そこに「楽しさ」を忘れてしまったら発散する物も出来ないし、余計に空回りしてしまう。
「急がば回れ」と言った言葉があるように、趣味関しても焦らずにゆっくりと楽しむ事がずっと趣味と付き合っていける秘訣だと、筆者は思う。
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