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車高調

[車高調についてのまとめ] カスタム好きなら誰もが気にする車高

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車高調

車高調という言葉は今や当たり前に耳にするワードだけど、ここ20数年で生まれ急速に発展と進化を遂げたもの。
車の車高を下げるという行為は、1970年代の後半から暴走族の車に見られるようになり、80年代からは若者のちょっとした車文化のひとつだった。

しかし、この時代にそんなお手軽な物はなくて当時の人たちはスプリングをサンダーで切って(いわゆるバネカット)車高を下げていた(※危険ですので、絶対マネしないでください)。
勿論これらは当時の法律では違法だったので、車検が来ると純正スプリングを購入して車検に備えていた。

規制緩和と同時に身近になった車高調整

1995年の11月に、陸運局の規制緩和で今までは車高が下がった車は「公認」が必要だったのだが、届け出の必要が無くなり「車高を下げるスタイリング」はユーザーにとって急速に身近な物となり、その頃から車高を下げるという文化が次第に浸透し現在までに至るようになった。

シャコタン

車高を下げるには?

下げる前提として、下げるためには3パターンある。
「ダウンサス」「車高調」「エアサス」と、この中から自分の予算や方向性に合わせてチョイスしていくのだが、今回は「車高調」の世界を紐解いてみよう。

車高調の種類

今では最もポピュラーな手法の一つで、雑誌の文章やオーナー同士の会話の中では車高調を「ナマ足」「コイルオーバー」と呼称する場合も。

車高調

「車高調整式サスペンション」が本来の呼び方で、大きく分けて3つに分けられる。
「Cリング式車高調」「ネジ式車高調」「全長調整式車高調」(全長調整式車高調はフルタップ式車高調とも呼ぶ)。

「Cリング式車高調」は、最も安価な車高調だが無段階に車高調整出来るわけではなく、しかも調整するのにサスペンション全てを取り外しての調整なので、最近では見かけなくなった。

現在の主流は「ネジ式車高調」と「全長調整式車高調」がメイン。ここからまたサスペンションとしての機能を細かく出来る「減衰調整式」「減衰固定式」と様々なバリエーションがある。

最近では、車高調整入門者向けに作られた物、ミニバン向けに設計された物、サーキット走行やドリフト走行に特化した設計を施された物がある。
更には、車高を地面とスレスレまで下げるいわゆる「シャコタン」も可能にする製品も存在する。

地面スレスレの車高

車高調を販売しているメーカーは世界中に沢山あり、国内でも大手パーツメーカーから個人ショップのオリジナルの製品も存在する。大手パーツメーカーであれば「テイン」「LARGUS」「RS-R」などから製品が出ている。この三社の製品は幅が広く、ストリートユース向けやサーキット走行向けとかドレスアップ向けの物も。海外であれば、「ビルシュタイン」や「KW」辺りが有名。
先ほど書いた「シャコタン」や「ドレスアップ」に関する製品は「326power」と「T-DEMAND」などから出ている。

シャコタン

知れば知るほどにディープな世界

10年程前は、新品車高調の値段16万円からだった記憶があるがコストや品質は技術の進歩によって10年程前よりも格段に良くなり、しか も値段は8万円からとリーズナブルな製品が多くなった。上を見たら30万円以上の物も存在するしので、自分の用途と予算に見合った製品を導入するといい。

結局どれがいいの?

ここまで記事を読んでも、自分の中でのこれからのカーライフがどこまでどれくらいの楽しみ方や触れ合い方で「この先どうしようか?」と色々な想像を膨らませ、またどういったジャンルのカスタムや付き合い方で選択肢の幅が増えたり減ったりと様変わりして行くと思う。

値段は下がったとは言えども、下から上までと見てみると沢山の種類やメーカーがあるし、「大金を払って納得の出来ないものを購入してしまった…。」なんてならない為にも筆者の視点から見たオススメの車高調をいくつか紹介しよう。

懐が深く幅の広いメーカー「TEIN」

出典元:https://www.tein.co.jp/products/index.html

TEIN社の車高調で特徴的なのは、幅広く車種を取り扱い懐の深さで「かゆいところに手が届く」と言った感じのラインナップ。後は一目でわかる車高調の緑色だ。
自分の車の用途や触れ合い方を考えていくと、TEIN社製は幅広いニーズに答えているし、製品に対する意識も高いのでオススメのメーカー。
サーキット走行用車高調やドリフト用車高調もラインナップしている。

低価格高品質が売り「LARGUS」

largus
出典元:http://www.largus.co.jp/product/

乗り心地も大事!車高をがっちり下げたい!でも安いのがいい!そんなユーザーにオススメなのがここLARGUS社。
ここ数年で勢いを増しているメーカーであれやこれやとワガママなユーザーに応えるべく、低価格高品質で色々出来る。
とにかく安いのがいい、まず車高を下げてカーライフを楽しみたい、でも乗り心地を悪くしたくない、なんて人にはオススメする。

その他の使用目的に適した製品

単純に「ドリフトするから」と言うのであればこれまでに名前を挙げたメーカー以外にも製品はある。「D-MAX」と「KTS」だ。
この二つのメーカーは主にドリフトでの使用者が多く、筆者も以前お世話になった事がある。
しかも値段も10万円を切る上に、ドリフトだけに特化した車高調。筆者の知人もこの二社の車高調を使って激しいドリフトをしているが、使用目的に対して製品に満足しているらしい(ただし、ドリフトに向けて作ってあるので乗り心地は損なわれているかもしれない)。

d-max
出典元:http://www.dmax-cs.com/
KTS
出典元:http://www.kts-web.com//

サーキット走行に重点を置いた車高調なら?

「クァンタム」と「オーリンズ」の事を忘れてはいけない。
クァンタムは激しいレースや欧州車から培ったノウハウを製品にフィードバックし、サーキットヘビーユーザーからの信頼も厚いメーカーだ。

オーリンズは二輪も四輪もサーキットライトユーザーからヘビーユーザーからの信頼性が高く今でも愛用者が多いメーカー。
この二社は、サーキットでのグリップ走行やタイムアタックするユーザーから絶大な人気を今でも誇る。

シャコタンを楽しみたい!乗り心地はどうにかならないの?

そんな人にオススメなのが「326power」の車高調だ。この車高調「チャクリキダンパー」は筆者も愛用しているが、シャコタンの理想を叶える為に製品化された物と言える。
筆者は日産の180sxを所有しているが 、半年程前までは某メーカーの車高調で低さを醸し出していた。
しかし、「走る為」に作られた車高調でフェンダーをかぶってしまう程のシャコタン…乗り心地はいいとは言えなかった。

326 power
出典元:http://www.326power.co.jp/

そんな時に326powerのチャクリキダンパーを知り、色々と情報を集めて購入したのだが内心は「シャコタン向けの車高調と言っても余り変わらないだろう」だったのだが…。
見事にその考えは打ち砕かれた。
とにかく段差や轍でもしなやかに動く車高調、某メーカー時代よりも低いのに関わらず、あんなに苦痛だった街乗りは一気に快適になり思わず自慢とオススメをしたくなる製品だ。

今やカスタム好きの身近に存在する車高調

沢山のメーカーやショップから様々なアイテムがあるが、「絶対にこれ!」と言うのは申し訳ないが伝える事は出来ない。
それは車やカスタムに「絶対は無い」し「正解も不正解も無い」から。

この記事を読んで「自分の中で想像する未来の愛車」を具現化し、楽しいカーライフを送って頂きたいと筆者はこれを書きながら願っている。

Written by: Watanabe
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