インプレッサは、レガシィの弟分として登場したのが1992年。
インプの愛称で車好きの間では親しまれ、WRCでの活躍もあってスバルの世界戦略車としての地位を獲得しました。
初代インプレッサであるGC、GF系からはじまり、2代目 のGD、GG系、3代目のGE、GH、GR、GV系、4代目のGP、GJ系、5代目のGT、GK系へと進化を遂げましたのでご紹介します。
初代インプレッサGC、GF系について
レガシィより軽量化、小型化されたボディはスポーツワゴン、セダン、クーペのバリエーションがあり、EJ型の1.5L 、1.6L 、1.8L、 2.0L 、2.2Lのエンジンを搭載したグレードが登場しました。
サスは、フロントがストラット式、リヤがパラレルリンクストラット式を採用し、初代レガシィと同じ形式。
世界ラリー選手権(WRC)で活躍したレガシィRSに代わり、WRCに参戦するためにインプレッサ WRXが登場したのも、初代インプレッサからです。
EJ20 2.0L DOHC ターボを搭載し、240PSという高出力でした。
2代目インプレッサのGD、GG系について
2000年にインプレッサも2代目となり、新環状力骨構造やサブフレームが採用され衝突安全に注力されました。
インプレッサの走りを支える4WDのバリエーションも増え、ビスカスLSD付センターデフ方式AWD、VTD-AWD、アクティブトルクスプリットAWD、DCCD方式AWDとなりました。
3代目インプレッサのGE、GH、GR、GV系について
3代目インプレッサで大きく進化したのが、リヤサスとターボ。
リヤサスは、パラレルリンクストラット式から、ダブルウィッシュボーン式に変更しました。
ターボについては、ツインスクロールターボを採用。
ツインスクロールターボは三菱・ランサーエボリューションにも搭載され、このクラスのターボのトレンドという感じでした。
インプレッサ・シリーズの看板だったWRX STIはインプレッサという名前が消え、独立した存在になったのもこの時期です。
4代目インプレッサのGP、GJ系について
4代目インプレッサでは、時代の流れを反映して、ハイブリッド車が登場。
SPORT HYBRIDと称したスバルのハイブリッドは、加速力と燃費向上を目的しており、平成32年度燃費基準+10%を達成するまでとなりました。
5代目 インプレッサGT、GK系
5代目インプレッサで大きく進化したのが、プラットフォーム。
SUBARU GLOBAL PLATFORMと称され、ハンドリング、衝突性能の向上を主たる目的で開発されました。
搭載されるFB20型は燃料を直噴とし低燃費とトルクアップを目指しました。
インプレッサはレガシーから受け継いだ走りの素質を、より軽くコンパクトに磨き上げ、更に進化させてきた自動車です。ターボやリヤサスを変更し、最終的にはプラットフォームまで新開発し進化し続けています。