間違いなくAE86と共に、人生を歩んでいる人物の1人であろう、小泉コータロー。ビデオマガジン、ホットバージョンを見ている方はご存知かと思うが、小泉選手と呼ぶべきか、小泉商会のチューナーと呼ぶべきか。
チューナーでありながら、N2(2016)で日本一に輝いたAE86乗りとしても、現役のドライバーである。
Introduction
小泉コータローを知るには、多くを語る必要があるが、それは別記事で紹介したいと思う。
今回の記事については、20数年レコードを刻む事に夢中になり、それを実現してきた人物が、何故ここにきて、AE86のドリ車を造ったのか?
走りの原点はドリフト
「けっこう昔、自分ドリフトしてて。一番とっかかりはドリフトだったんですよ。当時、イカ天とか、BM杯とか出たこともあるんですけど、やっぱり当時、そこまでノウハウもなくて、大会とかはやめて嗜む程度でずっと来てたんですけど、ここ最近になって、ちょっとやってみようかなと。それで去年くらいから本格的に造り始めて、で、わりと日光サーキットとか筑波とか行くと、AE86のドリフトの人口ってすごいいるんですよね」
「今までやっぱり、自分がグリップに特化してたんで、その方々とからみがあまりなかったんですけど、自分がこの車を造ることで輪がすごい広がって、昔からガンガンやってるユーザーさんとかと、仲良くなれたりだとか、それがまぁ、けっこう楽しくてやっぱり。なんか、こう、ちょっと面白いノリもあって」
それは原点回帰なのだろうか?あるいは、単に遊びなのだろうか?第三者には知る良しもないが、ドリフトシーンに刺激を受け、楽しんでいる事は間違いないようだった。
衝撃をうけた
クルマの楽しみ方は三者三様。それぞれに楽しいこと、追い求めることが存在し、何が良いかなど、本当に人それぞれであろう。
小泉氏の場合、思いがけない出来事がドリフトを再開する決め手になったそうだ。
「一番衝撃だったのが、日光で有名な子なんだけど、レビンのヘッドライトの中にアロハのお姉さんが3人くらい並んでたんで(笑)それちょっと見て、ドリフトって面白いなぁって(笑)ノリがね。これはちょっと、やらないといけないなって。それでまぁ、遠征もして、けっこう遊んでますね」
現行のハチロクも手掛けはじめた
国産の走りのベースカーにおいて、AE86の存在は大きい。レジェンドといえる存在。しかし、現行86もまたトヨタが本気で造ったクルマ。
小泉氏は、早くから現行86を購入し研究しているという。現時点ではライトチューンに留めているが、今後はAE86と共にチューニングを進めていくようだ。
AE86に関しては、隅々まで知り尽くしていると思うが、現行86についてはどう考えているのだろうか?N2仕様のAE86と比べて、アタックに関して聞いてみた。
「そこまで、ガツガツの新しい86に乗ったことないんですけど、まぁ近くになってくると思います。もちろん新しいボディも、ものすごい硬いし、車体的にも、バランスもすごい良かったりするんで、あれはあれで造り込めば、すごい面白い車にはなると思いますよ。自分もそれは可能性を感じてて。だから、うちは割と早めに一台買って、まだライトチューンですけど」
「間瀬のラップタイムとかも、どうだろ、AEのハイカム・ハイコンプぐらいのタイムまでは、ラジアルタイヤで出るんで、割といいとこまでは来てると思うんで。そこからは過給器つけたりとかって、そういう風になってくるとは思うんですけど、全然面白い車だと思います」
そもそも、AE86が造られた時代と現行86を比べる事自体、誤った行為であろう。時代背景、コンセプトや技術も大きく異なっている。それでも尚、筆者も含め、こうした問いかけをしてしまうのは、どこかに期待を持っているのだろう。
新旧86デモカー
次回は、小泉商会とAE86について、面白い話を聞かせてもらったので紹介したいと思うが、今回はこのデモカー2台を視覚で楽しんでほしい。
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