ここ最近、日本でも見かけるようになったアダムスポリッシュ。
アメリカではGM(ゼネラルモーターズ)で採用されるなど、もはや“定番”としてのポジションを獲得しているようだが、その人気は本物なのか実際に使ってみて検証していきたい。
アダムスポリッシュとは
アダムスポリッシュは、2000年にカルフォルニアで始まり現在はコロラドでカーケア用品を製造しているメーカー。
ラインナップを見ると非常に多くの種類があって、ざっと見ただけでもボディ、ホイール、タイヤハウス、窓、ゴム、プラスチック、マット、ヘッドライトと車のあらゆる場所、部品に対応している。
これまでの下調べで分かっている事をまとめると以下になる。
- 自動車メーカーに採用されている実力。
- 日本でも売れ行きを伸ばしている。
- 固形もあるがリキッドタイプが多い。
- デザインに優れていてコレクション要素もある。
- あらゆるニーズに対応する品揃え。
- 水なし拭くだけで綺麗になる商品がある。
- 素人から玄人まで利用している。
- 上位モデルにグラフェンコーティングがある。
難点を上げるとすれば商品がありすぎて、理解するのに時間がかかるという所だろうか。
おそらく「どれを買えばいいの?」と考えている人もいるだろう。そうした方に向けておすすめセットの紹介と実際に使ってみて感想をお届けしたいと思う。
ただし、筆者は洗車は得意とせず綺麗ならそれ以上は求めないタイプなので念頭に置いて読んでほしい。
おすすめセット
アダムスの営業の方にヒアリングしつつ「明日は車を見せる機会」があるというシーンを想定してアイテムを購入してみた。
購入したのは、ウォッシュ+コート、CS3、スリック&スライド、タイヤシャイン、トータルインテリアクリーナーの5つ。
ウォッシュ+コートでシャンプー洗車、CS3で簡易コーティングと艶出し、スリック&スライドでさらに艶出し、タイヤシャインでタイヤの艶出し、トータルインテリアクリーナーで室内のお掃除といったイメージ。
これだけ種類があるので何がおすすめかは人によると思うが、今回は一般的な利用ケースを想定している。
それでは検証していきたい。
ウォッシュ+コート
まずはシャンプーのウォッシュ+コートから。
ウォッシュ+コートは泡切れが良く扱いやすいシャンプーで、コーティング効果を長続きさせて洗車できるというスグレモノ。
公式には希釈率約200〜300倍と記載がある。
希釈はお好みでとも書かれているので目分量で入れてみるが少し多すぎた様子。
動画ではジャバジャバ入れていますが、希釈率を目安にすると小さいバケツだとキャップの半分くらいでいいかもしれません。
そのままかき混ぜても泡立たないので、ホースで水を入れると一気に泡立ちます。
車を水で流した後、さっそく洗い始めると手にヌルっとした感触が伝わります。泡切れがいいというのは確かなようです。
ヌメリがあってこれまで使ってきたシャンプーとは異なっているように感じます。もしかして原液が多すぎたのかもしれませんが、確かに洗いやすいです。
シャンプーなんていらない。台所用洗剤でもいい。なんてちょっと思ってましたが考えを改める必要がありそうです。
「これが噂のアダムスか」なんて思いながら車全体を泡まみれにして、水で流します。
CS3
アダムスでは塗って拭くだけで艶出しができるディテイルスプレーが有名ですが、効果と使いやすさを考えると間違いなくCS3がおすすめです。
これだけ持っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
水無し洗車、簡易コーティング、艶出しができて金属、ガラス、樹脂、プラスチック、ゴム、どこでも使用可能。車を洗うのが苦手な人にとっては素晴らしくありがたい商品です。
公式には車が乾いてからの方が効果が高いとありますが、水滴を残していても良いともあるので軽く拭き上げて水滴を残しつつボディや窓にスプレーしていきます。
車全体で5分程度の作業時間でした。吹き上げると車が光っているのが分かるでしょうか?
これは洗車が苦手な筆者も驚きました。すごく光ります。透明のフィルムが車全体を覆っているようなイメージです。
ただ、アダムスを愛用している一般ユーザーに意見をもらったのですが、スプレーしすぎとの事でした。
直接ボディに何度もスプレーして拭き上げましたが、洗車マニアからするとタオルにワンプッシュで車の半分の面積を延ばして吹き上げるそうです。確かに公式にも「延ばすように」とありますね。
洗車が下手な人は塗りすぎる傾向にあるので注意したほうが良さそうです。
タオルに数回スプレーして車全体を吹き上げるので、中身はほとんど減らないそうです。
それと、水滴を残しすぎるとタオルを絞る時にアダムスポリッシュの成分が逃げてしまうので注意が必要との意見ももらいました。
使った感想としてはとにかく楽。とにかく光るという感じです。ポイントも教えてもらったので次回の洗車が楽しくなりそうです。
ちなみに日本では、このCS3の上位モデルのグラフェンCS3とスリック&スライドをセットで買う人が多いそうです。
CS3でこれだけのパフォーマンスなのに上位モデルがあると、どれくらい凄いのか試してみたくなります。
スリック&スライド
CS3のインパクトが大きかったので正直な所、ここまでで充分と言えば充分です。
でも、せっかくなので艶出しに特化したスリック&スライドも使ってみたいと思います。
こちらもCS3と同様にどこでも使っていいとの事なので、車全体とホイールにスプレーしていきます。
これもタオルにプッシュして拭き上げた方がよかったですね。
アダムスポリッシュはタオルやスポンジ、バケツやブラシと何でも揃っているのでそのあたりもチェックしてみてください。面白いですし、動画もけっこうな数があるのでついつい見入ってしまいます。
デザインも豊富でかわいいので集めたくなってしまいます。
ちなみにスリック&スライドは、乾燥促進剤が入ってないので乾かせてから使うそうです。
公式では、ディテイルスプレーの艶をバージョンアップさせたとの記載があるので仕上がりが楽しみです。
結果は記事の終わりの方を見ていただければと思います。
タイヤシャイン
タイヤの艶出しというと、カー用品店の値下げコーナーにある泡が出て艶が出るタイヤワックスを使ってきましたが、ギドギドになる上に不自然な艶の為、個人的にはあまりいいイメージがありません。
アダムスのタイヤの艶出しアイテムはいくつかありますが、VRTが新品タイヤのような艶に対して、タイヤシャインはそれよりも艶が出てカーショーやミーティング向きとの事で今回はタイヤシャインを使ってみたいと思います。
これもリキッドタイプなので塗って延ばしていきます(注、タイヤプリントの部分は素材により変色、汚れが付着する可能性があるので塗らない方が無難です)。
タイヤプリントされている車両なので分かりにくいかもしれませんが、よくあるタイヤワックスと異なり上品な艶です。
このあたりは好みかと思うのですが、アダムスは自然な艶という印象です。
タイヤシャインはモール類にもすごくいいと聞いたので、さっそくモールにも塗っていきます。
乾燥している所とタイヤシャインを塗った所の違いが分かるでしょうか?
これいいですね。旧車乗っている方はモールを大事にするという意味でも、日頃のメンテナンスに良いのではないでしょうか?
トータルインテリアクリーナー
「内窓から内装までどこでも使えます。吹いて拭くだけでもいいですし、ブラシでこすると泡立ちます」と紹介してもらったトータルインテリアクリーナー。
室内のお掃除と艶出しについても色々と出ていますが、おすすめ商品はトータルインテリアクリーナーかなと思います。
言われたままに内窓、布の部分、ダッシュボードに使っていきます。確かに強くこすると泡立つので驚いてしまいました。
汚れている所は一通り使っていきます。拭くだけなので本当に楽です。
けっこう洗浄力があるのにどの素材にも使ってOKというのは便利だなと思いました(電子機器は駄目)。
他にも色々の商品があるので、以下のカテゴリーから探してみて下さい。
【室内一覧】
【コーティング一覧】
【洗車用品一覧】
【カーショー当日用一覧】
【グッズ一覧】
結果
それではアダムスの効果をまとめていきたいと思います。
洗車前の撮影は曇っていましたが、洗車後は晴れていたのでその辺りも加味して見ていただければと思います。
まずはグリル周辺から。
■ビフォー
■アフター
グリル周辺はあきらかに潤いと光沢が出ています。
■ビフォー
■アフター
リアバンパー周辺も同様に艶が出ています。これでスプレーして吹くだけなんて、もうワックス使えなくなりそうです。
■ビフォー
■アフター
ボンネットとフェンダーもこんなに違います。吹き上げるだけで、これだけ綺麗になるなら充分すぎます。
■ビフォー
■アフター
ワイパー周りです。
■ビフォー
■アフター
ガラスも艶艶です。ワイパーいらないくらい水弾いてくれます。
■ビフォー
■アフター
タイヤとホイールです。これは写真だとちょっと伝わりにくいかもしれませんが、確実に艶が出ています。
■ビフォー
■アフター
色の変化で言うとモールが一番変わったかもしれません。黒が出て気持ちがいいです。
■ビフォー
■アフター
室内も自然な艶で汚れが落ちているのが分かります。
■ビフォー
■アフター
内張りも艶艶という表現よりは新車に近い仕上がりになりました。
■ビフォー
■アフター
表面がつるっとした部分には艶が加わります。
その他の仕上がりは以下になります。
まとめ
実際に使ってみて新たに分かった事は以下になります。
- 作業が簡単で短時間。
- 潤いと光りが物凄く出る。
- 洗車が楽しくなる。
当たり前ですが、窓のウロコが取れたり、鉄粉が取れたりと記載された以外の効果はありません。
商品ページに記載のある通りの効果で素直な商品かと思います。
それだけに購入したり使用する際は、商品ページをしっかり読む事をおすすめします。
使ってみて一番印象的なのは「光」でした。けっこう光ると思います。
あとは短時間で水無しの環境でも使える商品が多いので、カーショーやミーティングにも向いていると思います。
公式ページにもそうした記載がありますし、ここ一番の勝負所でも使える“武器”かと思います。
この艶があるのとないのでは見る人の評価も変わってくるでしょう。
なにせ拭くだけなので人に見られる機会がある時には使わない手はありません。
艶出しもカスタムの一つですね。
筆者がこれまで使ってきた商品は作業時間が掛かったり、隙間にワックスが残ったり、ギドギドになったりと作業のわりにデメリットも多かったのですがアダムスでは、そういったデメリットがなく手軽に最上級の光沢を出せると思います。
もちろん、その効果に好みはあるかと思うので一度使ってみて確かめてみるだけの価値はあります。
注意すべき点を上げるとすれば使い方でしょうか。
CS3の所で記載した通り、少量で延ばすやり方でも充分艶が出るので使いすぎには注意が必要かもしれません。
10日後に2回目の洗車をしたのですが、今度はタオルにスプレーして全体に延ばすやり方で2回スプレーするだけで延ばせたので、このやり方ならコスパも良いと思います。
その昔、高価なワックスを買って、1年後に使おうと思ったら固まってて使えなかった事を思い出しましたが、これらの商品はリキッドなので、未検証ですがそうした問題もクリアしてくれるのではないかなと思います。
また、この手軽さだと週一回で洗車しても苦痛にはならないと思います。
そう考えると業者に出して高額なコーティングをするよりも、こまめに自分でコーティングした方が賢い選択なのではないでしょうか?
その方がキレイな状態をキープできるのかなと思いました。
アダムスポリッシュは期待以上の効果で、その実力は本物でした。