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ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って違いを検証!!ほんとにそんなに凄いの?ドキドキしながらポルシェとZ33を計測、純正と電圧を比較してみた結果

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ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

メーカーさんとモニターさん立ち会いの元、純正のコイルとハイスパークの電圧を検証するという企画です。

数値は嘘をつかない怖さを持っているので、期待する数値が出なかったら、この日この場所に集まっている人達にどう話そうか内心ドキドキしていました。

HIGH SPARK IGNITIONCOIL

今回の企画に協力してくれたのは埼玉のrdbaseさん。モニターは、輸入車のポルシェ997カレラSと国産のZ33になります。

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

実はメーカーさんとは、1年程前にお会いしてハイスパークを見せてもらった事があります。

その時は「本当にそんなに安くて、凄い商品が作れるのか」と少し懐疑的でした。

しかし、それから1年経ってハイスパークのラインナップは大幅に増え、ほとんどの車両をカバーし、口コミだけで売れているという商品になりました。

ここまで支持されるハイスパークですが、その実力は本当なのか?実際に電圧を測って検証したいと思います。

イグニッションコイル

検証に入る前に、ハイスパークの商品概要と疑問をメーカーさんに聞いていきます。

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

そもそもプラグは消耗品と分かるが、イグニッションコイルも消耗品なのだろうか?その電圧は年々下がってしまうのだろうか?

「電気が通電してる時点でそうですね。あとエンジンの熱でやられちゃうんです。だから、純正がアイドリング時に1万ボルトくらい出てたとしたら、例えば4年後くらいには7千ボルトくらいになると思うんです。おそらく3千ボルトくらい落ちちゃうんですけど。で、ハイスパークを入れて、スタートが1万2〜3千ボルトだとしたら、4年後には純正と同じくらい保ってられるじゃないですか?」

「なので、チューニングパーツとしてじゃなくても経済的にもいいんですよ。火花が落ちると燃費も落ちちゃうし、あと1万ボルトで乗るのか、1万3千ボルトで乗るのか。ポルシェだと、それが6発なので気持ちよく乗れますよね」

1年3万キロ保証

これを聞いた瞬間に、メーカーの自信を感じる事ができる“1年3万キロ保証”。

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

こういった製品では異例かと思うが、もちろんその裏付けとなっている物があるだろう。それはどういった部分なのだろうか。

特徴

まず、ここまで口コミで広まったのは、おそらく電圧が飛躍的に上がるという噂と、国産は平均1本7800円〜、輸入車は9800円という価格帯。

それ以外にも、こんな構造的特徴がある。まずはプラグへの差込口。

「差込口のゴムは耐久性を変えずに純正より柔らかくして、取り付け、取り外しをしやすいように改良してます。純正はゴムがすごく硬いので経年劣化で5年もすると固着する事が多いんですけど、ハイスパークは外しやすいように柔らかくしてますね」

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証
ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

「あと、見る方が見れば分かると思うんですけど、ハイスパークは差込口の形状も違っていて、お椀型になっているので接地面が広く、装着時の滑りやすさとハマりやすさも両立させています」

右側の純正と比べると、その違いが分かるだろう。またコイルの頭の部分にもこんな特徴がある。

「ヘッドの部分は京セラさんの注形レジンを使っています。メーカーさんがコスト的にできない事をやってますね」

京セラの注形レジンというと耐久性、耐熱性、絶縁性はお墨付きなのだそうだ。

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

コイルが熱を受けるというのは、クルマ好きな方なら理解できると思うが、今回のモニターさんのポルシェのように、マフラーの側にコイルがある場合、かなりの温度にさらされている。

当然、温度が上がれば上がる程、イグニッションコイルへの負担も大きくなるという訳だ。

ポルシェの交換

ポルシェのエンジンが冷め始めた頃、交換作業が始まった。

オーナーのMさんは、撮影前にイグニッションコイルの交換(純正新品)をしたばかりと話す。タイミングの悪さはなかなかだが、どうやらエンジンのバラつきがひどく、片側3本を数日前に交換したそうだ。

マフラーの側にある遮熱板を外し、コイルを外す前に今付いているコイルの電圧を計測しておく。

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証
ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証
ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証
ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証
ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

コイルを外していくと、6本中1本が割れていてヘッドの部分が浮いたような状態になっていた。経年劣化によるものなのか断定はできないが、マフラーの側というだけで、エンジンを切ってしばらくしてから外してもかなり熱い。

ハイスパークに交換後、電圧を測ってみて出た結果は以下になる。

条件

プラグ交換なし、エアコンは付けた状態、エンジン回転数770rpmで写真に収められた値で比較(ポルシェのバッテリーは少し弱り気味)。

結果

交換前:7,560ボルト
交換後:14,880ボルト

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証
ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

ハイスパークは純正と比較すると倍近くの電圧になっている事が分かる。

電圧は変動するので、念の為にその範囲を書いておくと交換前は純正で6千〜8千ボルト。ハイスパークに交換後は1万2千〜1万5千ボルト。

Z33の交換

ポルシェでは、コイルを変えたばかりという純正と比べて飛躍的な効果を見る事が出来たが国産車はどうだろうか?

女性オーナーのUさんはZ33を購入して2年経つが、プラグ、コイル共に交換した事がない。

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証
ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証
ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

主にボディーワークを中心にカスタムしてきて、ついついメンテはサボりがちだったようだ。ヘッドカバーを外すとオイル漏れを発見するというヒヤリとする状態だった。

Z33もポルシェと同じ工程で計測してみた結果は以下になる。

条件

プラグ交換なし、エアコンは切った状態、エンジン回転数810rpmで写真に収められた値で比較。

結果

交換前:7,150ボルト
交換後:14,400ボルト

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証
ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

こちらもポルシェと同様に、ハイスパークに交換すると、純正の電圧に対して倍の数値が出ている。

オーナーのレビュー

検証結果では数値に大きな違いを見る事ができたが、実際にオーナーさんが乗った感想はどうだろうか?まずはポルシェのMさんから。

「出だしが変わってますね、もう少しモタついてたと思うんですけど、前に比べるとだいぶ楽というか、結構簡単に進むというか。アクセルそんなに踏まなくても後ろから押されてる感じがします」

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証
ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

「高回転はそんなに回す方じゃないんで、たまーに回すくらいですけど。高回転も結構回ってる気がします。割れてたし、全然こっちの方がいいです(笑)」

本人は鈍感なタイプなので、あまりレビューは得意ではないと話すが、燃費が悪かったので嬉しいとも話していた。

Z33のオーナーUさんはどうだろうか?

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

「出だし良くなりました。あとはギアを上げる時とアクセル煽った時に回転の吹け上がりが良くなりました」

今回は2台ともMTだったが、ATの場合その効果をより体感できるとの事。

とくに信号待ちからの発進など、パーシャルからアクセルを入れた瞬間、人によってはかなりの効果を体感できるそうだ。

何しろ電圧が倍になっているのを計測しているので、トルク、燃費の向上は間違いだろう。

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

メンテナンス

計測をしてみて、その結果にメーカーの自信もうなずける。

古い車両は劣化しているケースが多いかと思うので、心当たりのある人にプラグとコイルのメンテナンスをおすすめしたくなった。

「アライメントを取らずに年中タイヤを変えてるような物ですね。先にアライメント取っちゃった方がタイヤのもちも良いし、ハンドリングも良くなる。プラグやコイルも先にやるべき事なんです。チューニングするなら、これを入れた上でよりスロコンのポテンシャルをさらに上げたりとか。電気は車の3大要素の一つなので、プラグとコイルは基本ですよね」

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証
ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

ハイスパークは国産も勿論だが、BMWをはじめとする輸入車のラインナップが豊富なので是非チェックしてほしい。

強み

「ハイスパークは、実際の電圧を上げて本物のトルクを上げています。電圧が上がるとトルクの向上になりますんで」

イグニッションコイルといえば、すでに様々なコイルが出ているが、ハイスパークイグニッションコイルの機能面で一番の強みはこれだろう。

ちなみに作業中に、しばらく乗るとより安定すると話していたが、それはどういう事なのだろうか?

「通常だと200キロ程度走ると、ECUが学習完了というか、この電圧に合わせた燃調になると思います」

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

注意点

ハイスパークを取り付けるにあたり、メーカーはプラグの交換、それも指定のプラグに交換する事を強く推奨している。

「1万5千キロ以上使っているプラグは交換してほしいですね。一番良いのはNGKのプレミアムRXです。なければIXかMAXか。あとは純正かのどれかで」

ここまで電圧が上がるので性能を引き出すには、プラグ交換もセットと考えた方が良さそうだ。

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証
ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

また、チューニングカーでECUを純正から社外に交換している場合については、学習機能があるECUであれば調整幅があるので問題はないはずとの事。

調整幅がない現車合わせの必要なフルコンについては、ハイスパークを入れた上でセッティングを取り直した方が良いかもしれないが、テスト車両でリセッティングをせず交換しても良い結果が出たそうだ。

そもそも、電圧はバッテリーが弱ってきても変動するし、フルコンで距離を乗るオーナーもいるので、このあたりはセッティングを取った所に、ハイスパークの特徴を伝えてリセッティングが必要か聞いてみるのが一番良いだろう。

プレミアムとは

今回変更したハイスパークはレギュラーモデルになるが、プレミアムというラインナップが気になったので、どういった内容か聞いてみた。

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

「電圧を上げると点火時間が短くなるという法則があって、プレミアムはそこの対策を強化していて、ハイスパーク独自の技術で出来る限り点火時間を短くならないように電圧を上げています」

電圧を上げる事で点火時間が短くなるという法則をプレミアムは克服しているそうで、その技術は世界でもおそらくハイスパークが初めてだそうだ。

その技術については公開できないが、なるほどと感心してしまう内容だった。

点火時間が気になる方は、プレミアムを選択すると良いだろう。

着地点

コイルについては、色々出ているのでハイスパークイグニッションコイルだけが全てという訳ではないだろう。クルマやセッティングに応じた製品を選べば良いかと思う。

ハイスパークイグニッションコイルの電圧を測って検証

しかし、取材を終えてハイスパークの凄さを体感した感想としては、間違いなく次に変えてみたいコイルだ。

また、メーカーの製品に対する考え方、目標にも興味をそそられた。それが、何故ここまで結果を出せる商品を安価でリリースするのかとの問いに対しての回答。

「将来的にプラグ交換の3回に1回は、壊れてなくてもコイルも交換するべきだと思ってるんです。オイル交換の時にエレメント交換する感覚で。4万キロくらい走ったら交換するとポルシェみたいに壊れてるのも発見できますし、1本だけ交換して電圧のバラつきあるよりも、全部交換出来た方がエンジンにも良いですよね」

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※上記サイトに記載のない車両はお問い合わせください。
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