電子制御式スロットル搭載車に乗る方には、気になるパーツ“PPT3”。すでに口コミ等で国内でも広まっているのでご存知の方もいるかもしれないが、オーストリアのインタースターという会社が開発している。
スロコンとは?
ワイヤー式の車両が、ワイヤーで直接スロットルを開閉する方式と異なり、電子制御で開閉するスロットルは、燃費改善に役立っているものの、ドライバーの意図通りのレスポンスを返してくれない局面もある。
レース車両になると、これを改善すべくコンピューターを丸ごと交換しセッティングしたり、ワイヤー式に交換したりするが当然コストもかさむ。
しかし、レース車両でなくても、急発進、連続開閉といったアクセルワークはクルマを楽しく走らせる上で必要なのは言うまでもない。そこでお手軽にアクセルレスポンスを向上させる事ができるのがスロットルコントローラーという訳だ。
効果については、街乗りでも体感できるので「コンピューターを変えるとなるとお金もかかるし、クルマをあずけてセッティングしてもらうのは大変」というストリートユースにピッタリかと思う。
コンピューターを変える前のステップアップとしても良いだろう。
スロコンは、様々なメーカーから発売されているが、PPT3が支持されている理由にせまりたい。
ポン付けOK!!カプラーオンのお手軽さ
まず、PPT3の優れている所は、何と言ってもお手軽という点。トヨタ86を例にすると、アクセルペダルの裏側のカバーを外して、純正カプラーを外してつなぐだけ。
データを見た訳ではないが、クルマの知識がある方ならDIYで取付できるのではないだろうか?
配線不要、電源不要
車種別の配線が必要な同様製品に比べ「専用の配線が必要だから…カプラーの形状を調べなきゃ…」といった面倒な作業も必要なく、トヨタ86用を購入すれば、配線もついてくるし、電源をどこかから引っ張ってくる必要もない。その上、専門的なセッティングも必要がない。まさしくポン付けOKだ。
また、メーカー別に専用設計されている為、汎用品でありがちなトラブルも回避できるのではないだろうか。
自分のベストが見つかる3つの効果
PPT3はスポーツ、スポーツプラス、エコモードがあり、それぞれに7段階もの調整がついているので、自分のベストが見つかるだろう。
それぞれの効果は以下になる。
スポーツモードはアクセルレスポンスが向上する。高速での追い抜きや峠道でアクセルを開ける機会が多い場合に使えるモード。もたつき、遅れてくる反応などを解消できる。
スポーツモードよりさらにレスポンスが鋭くなるので、峠道はもちろん、ヒール&トゥで回転数を合わせたい、サーキット走行などでクルマを意思通りに動かしたいといったスポーツ走行を楽しめるモード。
面白いのがエコモード。効果は名前の通り燃費向上を目的としているが、例えばマニュアル車で、1速ホールドの状態でノロノロ走行をした際に、アクセルを踏んだり、戻した時におきる“ガクガク”がなくなるらしい。
これにより渋滞などの際もスムーズで快適に走れるそうだ。理由としては、PPT3は、アクセルON、OFF共に制御(チューニングが入っている)が入っているからとの事。
尚、対応車種も幅広くカバーされていて、国産から欧州車まで電子制御式スロットル搭載車が用意されている。
国産対応例
クルマのフィーリングがガラリと変わる
先日のトヨタ86の記事でも少し触れられていたが、最近の電スロは出来が良いので、ワイヤー式との違いがなくなりつつあるが、それでもノーマルのままだと、燃費改善を考慮しアクセルの入力に対して“抑える方向”に設定されている。
これを改善すると、踏み始めのアクセルレスポンスが変わり、クルマのフィーリングが大幅に向上する。
人によってはクルマのキャラクターが変わったと感じる人も少なくないようだ。
効果の真意はインターネットで検索すると、ユーザーによるレビューも豊富に出てくるので間違いないだろう。
言葉は悪いが「かったるい電スロをビンビンにする」ようなイメージの商品。気になる方は試してみてはいかがだろうか?