もしかすると、この記事を読んでいる方は車高調選びをしている方かもしれませんね。
車高調選び、悩みますね。でも、実はその悩んでる時間が幸せな時間だったりします。
最近はスマホを開いて検索するだけで色々な情報が出てくるので、余計に悩んでしまう事もあるかと思います。
本日は、日本でも購入可能なドイツのザックスという車高調ブランドをご紹介しますのでもっと悩んでみてください。
ザックスの特徴
あくまでも主観になりますが結論から先にお話するとザックスの車高調は「信頼度が高い」「走りを重視」この2点に注目すべきブランドです。
装着車を見ていると、どちらかというと車高をタイヤかぶらせるとかリムあたりまで下げたいという方には向かない車高調です。車種によって異なるので一概に言えませんがあまり下がらないと思います。
ムチッとしたタイヤにフェンダーとタイヤの間のクリアランスを少し間引いて、走りに専念するスタイルがザックスの車高調です。
走りや性能を重視する方は注目すべき車高調なんです。
SACHSですが歴史もあって会社の規模も大きいのに、日本での知名度が低いのは少し謎だったりします。
謎に思う“理由”と“走り”についてはザックスの歴史を振り返ってみたいと思います。
歴史
SACHSの創業者はエルンスト・ザックスという方(1867年生まれ)。自転車レースをしていたザックスさんが、1895年にFichtel & Sachsという会社を設立して自転車用のホイールハブの販売をはじめます。その時には900人の従業員がいたそうなので、すでに成功していた会社なんですね。
その後、1929年に自動車のエンジン、クラッチ、ショック、ダンパーの生産がはじまったようですが、マンネスマンという会社に買収されたり世界進出をしたりで2001年に現在のZFグループの傘下になってZF SACHSとなって大企業に成長します。
ものすごくざっくりとした紹介ですが、ザックスは100年以上の歴史があるんですね。開発した製品や業績は数知れず、書ききれません。本国にはミュージアムもあるくらいです。
興味がある方は深掘りしてください。
信頼度
少しだけ歴史に触れてみましたが、もっと分かりやすく言うと欧州車の純正パーツも作ってる会社です。
カスタム、チューニングを長くやっていると、行き着く答えが1つあって、それは「やっぱり純正部品はすごい」です。
何をもってすごいとするのかは人それぞれですし、アフターパーツの方がすごいとか自分好みという事もあります。
ただ、アフターパーツに慣れ親しむ程、純正パーツの品質の高さというのは肌で感じるようになると思います。
2003年のデータですが1日の生産量でダンパー210,000本、クラッチ35,000個とか。もう途方もなくすごい数字ですね。そのスケールに驚いてしまいます。
こうした背景だけで十分な信頼度かと思うのですが、クルマ好きの方が納得する事が他にもあります。
ザックスの車高調はアフターパーツ部門で扱ってるんですが、F1やWRCをはじめ、DTMとか色々なレースにパーツサプライをしててモータースポーツにも積極的に参加して勝利を収めてきたメーカーなんです。
知っている方には今更な説明ですが、品質に加えて走りに対する信頼度もかなり高いと思います。高いというか製造会社のバックボーンとしてこれ以上望むのは難しいくらいですね。
車高調を購入する際の注意点
ここまでの紹介で、ZF社のザックスがどんな製品かというのがだいたいイメージできたかと思います。
ただ、日本で販売されている車高調キットとは少し違う所があるのでこのあたりを把握しておく必要があると思います(F82 M4用を例に紹介します)。
昨今、全長式の車高調が標準のように思っている方もいるかと思いますが、ザックスは全長式ではありません。
あと、アッパーマウントが付いていません。別売りではあるもののピロの設定はないようです。
それとバネも専用設計です。このあたりは日本で流通してる車高調と違う所もあるので把握しておく必要がありますね。
これらの内容は端的に制作コストを下げるという訳ではなく、品質と走りを追求してきたブランドの選択であり推奨という事なんだと思います。
F1やWRC、DTMなど数々のレースに参加してきたメーカーが作ったストリートユーザー向けの車高調がコレなんです。
ドイツの走りを楽しむ
簡単な紹介をするはずが長話になってしまいましたが、ザックスの車高調はハイキャンバーだったり、大幅に車高を下げるスラムドスタイルだったりを求める方には不向きです。
走りやその性能を重視する方にベストマッチな車高調だと思います。ドイツメーカーは初めて!という方は上質な走りを体感できると思います。
欧州車しかりですが、一度乗ると他に乗り換えられないという現象が起こるかもしれません。
価格もこの規模の会社の製品としてはかなりお手頃といったイメージですし、国産車のラインナップもありますので車高調を検討する際には候補に入れていてもよいのではないでしょうか。
正規品のザックスを購入するならこちら。